フジ宮内社長が危機感「非常事態だ」制作費カットも

今月1日に就任した宮内正喜フジテレビ社長(73)が7日、都内で初めての定例会見を開いた。「キーワードは『変わる』。今までフジテレビになかった、新しい風を吹かせたい。全日帯が好調なので、その頑張りをゴールデン、プライム帯にも反映させたい」と話した。

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 組織改革にも着手して、編成局に機能を集中させた。「視聴率を上げて、業績回復を図る。タイムテーブルを俯瞰(ふかん)して、投下している制作費と放送収入を比べながら精査していく」と、番組によっては制作費の大幅なカットもあり得るとした。「今のフジテレビは平時じゃない、非常事態だ。悠長な気持ちじゃ間に合わない。断行するのがトップの仕事」と決意を示した。

 9月8日でジャニーズ事務所との専属マネジメント契約が切れる元SMAPの香取慎吾(40)がレギュラーを務める「おじゃMAP!!」の番組存続について、石原隆取締役編成統括局長は「10月改編については調整中。元SMAPのメンバーだけでなく、その番組にふさわしいかで選んでキャスティングしている。ジャニーズ事務所をやめることが影響することはない」。

 今年は9月の放送になった「27時間テレビ」の名物である、明石家さんま(62)とジャニーズに残る中居正広(44)のトークコーナーについては「そこは調整中。まだ、結論は出ていません」と話した。

 また、退社の意向を示して1日から人事局付となっている、中村仁美アナウンサー(38)について、遠藤龍之介専務は「会社を引きたいということで、今調整している。アナウンサーの異動も恒常的にやっている。適材適所は従前から。お子さんとの時間を大切にしたいと聞いている」と説明した。

【日刊スポーツより】