おくすり手帳のメリット 薬局で1回当たり40円の節約に

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持っていこうと思ってもついつい忘れてしまうのがお薬手帳なんですよね。大体具合が悪いときにつかうものですから、そこまで気がまわらないんですよね。そこをくんで持ってこなくても40円割り引いてくれないでしょうかね。それじゃ意味ないか・・・。

 薬は、正しく使えば病気やけがの回復を助けてくれるが、のみ合わせが悪かったり、用量を間違えたりすると、思わぬ事故を招くことがある。そこで役立てたいのがおくすり手帳だ。『マンガではじめる薬局マネジメント』(南江堂)の著者で、薬剤師の水八寿裕さんは、こう語る。

「おくすり手帳は、病院や診療所で処方された薬の情報を1冊の手帳にまとめて記録することで、薬の相互作用や重複投与による健康被害を防ぐために作られました。当初は一部の薬局の無料サービスでしたが、2000年に国の制度になり、一定の料金がかかるようになりました」(水さん、以下「」内同)

 実は、おくすり手帳への情報提供料は、「薬剤服用歴管理指導料」という項目に含まれている。これは薬剤師による服薬指導の料金で、患者がのみ残した薬の確認、ジェネリック医薬品の情報提供などとともに、おくすり手帳に薬剤情報を記録することが料金算定の条件となっている。

料金がかかるってことは作らないほうがいいんじゃない?と思ってしまうが、そうではない。現在、一般的な調剤薬局(調剤基本料1または4を算定している薬局)を6か月以内に再利用し、おくすり手帳を持っていくと、薬剤服用歴管理指導料は110円(70才未満で3割負担の人の場合、以下同)。初めて行った薬局やおくすり手帳を持っていない患者は150円だ。

「利用する薬局を1か所に決めて、毎回同じところに手帳を持参すると1回あたり40円節約できます(※大病院前にある門前薬局、チェーン展開している薬局など、一部を除く)」

 おくすり手帳の重要性は節約だけではない。

「万一、事故にあったときにもおくすり手帳を持っていると、適切な治療が受けやすくなります。普段から記録してもらう習慣をつけましょう」

 (女性セブンより)