夏休みは大学のオープンキャンパスに行こう

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アカデミックに楽しむっていうのも「あり」ですね。

大学は変わらないようなイメージがあるかもしれません。私も企業に居た時にはそう思っていました。でも大学に転職してわかったのは、驚くほど大学自体が変わっている事。

大学は建物や教員はストックと言えるでしょうが、学生はフローです。入ったら数年もすれば出て行ってしまう存在です。また、学生の志望分野も社会の状況に応じてすぐに変わります。

この移り気な学生を獲得し続けるには、大学だって変わらざるを得ないのです。

大学のホームページをご覧になればわかりますが、今や、船舶、原子力、土木、金属といった名前の学科はかなり減っているか、消滅してしまっています。もっとも看板(名前)を変えてしぶとく生き残っている場合もありますが。

このように社会状況を反映して大学も激しく変わるので、高校生が志望先を決めることは大変です。

そういう高校生にとって、夏休みに各大学で開催されるオープンキャンパスは、その大学だけでなく様々な分野を知る良い機会になるでしょう。

大学にとっても「黙ってもお客さんが来てくれる(高校生に志願してもらえる)」時代ではないので、オープンキャンパスや学園祭などで、大学を知ってもらうための広報活動を一生懸命やっているわけです。

また、オープンキャンパスに行かれた人は気付いたでしょうが、今や親子で行くことが非常に多いですね。

それは、特に理系学部では、先に書いたように社会状況を反映して学科の名前や組織が激しく変わっており、昔の知識だけでは一体、何が何だかわからない、という事情もあるでしょう。

どこの大学のオープンキャンパスに行くか、選ぶにはコツがあって、できるだけ多くの研究室が公開しているところに行くのが良いでしょう。

研究室を主宰する教員や学生から研究の第一線の状況をただで聞ける、貴重な機会でもあるのです。

私も実は時々他大学のオープンキャンパスの研究室公開を覗いて、「AIの研究はどうやって立ち上げているのですか?」と実際に研究をしている学生に聞いて偵察したりします。

またオープンキャンパスでは公開講義や模擬授業をしている事も多い。第一線の研究者からこれも「ただで」話を聞けるのは、貴重な機会ではないでしょうか。

最近の大学の理系学部で力を入れているのは、女子学生のリクルーティング。女性の社会進出、なんて言葉が昔はありましたが、今や死語で、結婚・出産後も女性が働くことが当たり前になりました。

社会の様々な機関で女性が働く様になりましたが、それでも圧倒的に理系・技術の世界では女性は少ないのはもったいない事です。

研究開発と言うと、油にまみれたり、力仕事のようなイメージがあったかもしれませんが、今やどの分野でもコンピュータを使って開発をします。研究開発をしている現場を見ても、オフィスにコンピュータとディスプレイが並んでいるだけ、ということも多い。

もはや、女性が働けない理由などないのです。

一方、技術開発の世界では、結果が数字で表しやすく、「良いものを作った人が勝ち」の実力勝負で、女性だからと言って変な偏見も少ないと思います。

また、顧客対応などの仕事に比べれば、時間はフレキシブルに使えるので、子育てなどと両立しやすい。

むしろ技術は女性に向いた仕事ではないでしょうかね。

そうは言っても、誰もやっていない世界に踏み込むのは勇気がいるでしょう。まずはオープンキャンパスに行ってみて、実際に研究・開発の現場を見て、そこにいる女性の話を聞いてみてはどうでしょうか。

特に最近は多くの大学の理系学部では、オープンキャンパスで女性向けの相談会や説明会を開いています。実際に理系で活躍している女性に会って相談することもできるのです。

8月の週末には多くの大学でオープンキャンパスが開かれます。例えば私が所属する中央大学 理工学部でも明日・明後日(8/5,6)に後楽園キャンパスでオープンキャンパスを開催します。

電気電子情報通信工学科の女子学生・教員が中心となって、女性向けにた説明や、相談を受ける「エレ女広報部with電電相談室」もあります。

ぜひ、理工系への進学を考えている女子高校生と親御さんは、お越しになって下さい。

電気というとは、電気工事?というイメージがあるかもしれませんが、いまの社会の至る所にエレクトロニクス、ITが入り込んでいますから、裾野が広く、つぶしが効く分野です。

また、オープンキャンパスでは100を超える研究室が最先端の研究を公開します。竹内研も1号館地下1階1034号室で研究紹介を行います(知的情報処理システム研究室)。

他にもオープンキャンパスをやっている大学は多いので、夏休みにはお近くの大学を訪問し、将来の進路を考えてみてはどうでしょうか。

 (アゴラより)