織田信長はサイコパスだった? 脳科学者がズバリ解説

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歴史から学び現代に活かすというのは大切でしょうね。この番組は是非とも聴きたい!!

 日本が世界に誇る各界の“知のフロントランナー”を講師に迎え、未来の日本人たちに向けてアカデミックな授業をお届けするTOKYO FMの番組「未来授業」。6月20日(火)の授業講師には、引き続き脳科学者の中野信子さんが登場! 21万部を超えるベストセラーとなった「サイコパス」の著者としても知られる中野さんに、最新の脳科学研究によって解き明かされつつあるサイコパスについてお話を伺いました。



1時間目はサイコパス入門編」をお届けしましたが、2時間目となるこの日の放送は、「あの人もサイコパス?」がテーマ!
外見は魅力的、プレゼン上手で面白い。その反面、嘘がバレても悪びれず、他人の不幸にも無頓着。そんな他者への共感性が著しく低いと言われるサイコパスですが、海外の研究結果によると、実は、大企業のCEOや政治家、外科医などにサイコパシー(精神病質)の高い人が多いのだとか。

サイコパスと聞くと猟奇的な殺人者を連想する人が多いかもしれませんが、必ずしも犯罪を犯すわけではありません。

中野さんによると、犯罪を犯すタイプのサイコパスは知能がそれほど高くないと言います。なぜなら露見して捕まってしまうから。その一方で、捕まるという致命的なミスを犯さないサイコパスがいるのも事実。

「サイコパスは言葉がすごく巧みで、相手が何を欲しているのか見分ける能力、さらには相手が何をされたら痛いのか、何をされたら苦しいのか見抜くことに長けていて、飴と鞭を巧妙に使い分けて相手をコントロールする」と中野さんが前回の授業で特徴を話してくれたように、合理的な戦略を立てて犯罪スレスレのレベルで相手から搾取してのうのうと生き延びている人も多いそうです。

その最たる例として中野さんが挙げたのは、オレオレ詐欺の上層部。
末端の人たちに汚れ仕事をやらせ、自分は手を下さずにおいしいところだけを持っていく行為がそれにあたると言います。

また、統計的には犯罪者の1/5がサイコパスだと言われているそうですが、中野さん曰く、オーストラリアの大学の研究では大企業の社長たちの5人に1人の割合でサイコパスがいるというデータもあるのだとか。
社長と犯罪者というと雲泥の差ですが、どちらに転ぶのかは紙一重で、その差は「これをやったら損か得かということを、合理的かつ、きちんと冷静に考えられる領域が育っているか否か」だと中野さんは話します。

外科医や弁護士など、サイコパシーが高いと言われている職業の人ほどその資質を仕事にしっかりと活かせていることが多いそうです。
例えば、腕に酷い損傷を受けてしまい、それを放置すると命に危険がある人が救急で運ばれてきた場合、普通の人であれば“かわいそう……”と切断することに躊躇してしまうでしょう。
ですが、サイコパスは共感性が低いという特質を持っているので、サイコパシーの高い外科医であれば瞬時に合理的な判断をして、ためらうことなく切断という処置を迅速に施せるとのことでした。

「反社会性人格障害」というカテゴリに属すサイコパスですが、今ある社会の通念に対してアンチ的な感情を抱く人も多いことから、閉塞感のある社会などでは“この人なら打ち破ってくれるかもしれない!”といった風に「希望の光のような存在に映ることがある」とも中野さんは言います。

サイコパシーの高い人には、言論で人を惹きつけるのが上手な人が多く、若者からの支持を得やすいという側面も持ち合わせています。このようにサイコパシーの高い人の素質をうまく活用することによって、社会を変えられる可能性があるとの見解も。

また、日本の歴史を振り返り……サイコパスの代表格として中野さんが挙げた偉人の名は、織田信長。
「決断が早く、とても魅力的な人格の持ち主。新しいものもすごく好きで旧社会の閉塞感に対して果敢に挑んでいった人。比叡山焼き討ちという行為は、一般的な感覚だとまずできない。合理的に考えて“勝てる!”と思ったら、ためらいなくそれを行動に移すことが出来る人」だと分析。

歴史に名を残し、日本を変えたひとりという意味では「織田信長はサイコパスであることをうまく活用したひとりと言えるかもしれない」と話していました。

次回、8月23日(水)の記事では「あなたの隣のサイコパス」と題して、サイコパスについてさらに紐解いていきますので、お楽しみに! 

(ニフティニュースより)